・力学的要素
さて、正面切って倫理を持ち出すものの、実は力関係によって動いている。
力関係といっても広い意味のものであり、力学的要素という方が近いであ
ろう(債務整理の際、注意)。
利害打算、名誉、信用、その他あらゆる社会的価値は力学的な要素にな
る。
そのような力学的要素によって、相手の意思を支払いの方へ向けるので
ある。
人はすべて、害を避けて利につき、不愉快を避けて愉快をとる、恐怖を避
けて安心へ赴き、不名誉を避けて名誉を維持したがるものである。
このような要素を利用して、できるだけ人間関係を損わず、また世間から
みても、嫌味のないスマートな圧力をかけるべきである(債務整理の際、
注意)。
つまり暴力や生の法律で直接的な圧力をかけず、心理的な圧力をかけ、
相手を心理的に強制するわけである。
この心理的強制は、相手の支払能力の有無、大小とも相関関係にある。
相手に相当の資産がある場合には、名誉や信用を攻めるだけで、支払う
可能性がある(債務整理の際、注意)。
楽に支払えるだけの資力がない場合には、もっと強い方法をとり、告訴を
するとか、差押えをするなど強い圧力をかけなければ、心理的強制が効か
ないだろう。
